1. 開催要領

  1. 日時:2002年11月15日(金)10:00から12:00
  2. 場所:応用地質学会事務局(東京お茶の水)
  3. 出席者:
    1. 日本応用地質学会:中川康一会長、三谷哲、柳田三徳、中嶋幸房
    2. 社団法人全国地質調査業協会連合会(全地連):藤城康行、池田俊雄
    3. 日本地質学会:公文富士夫
    4. 日本地下水学会:村田正敏
    5. 物理探査学会:本荘静光委員・麓秀夫委員
    6. (社)日本地すべり学会 :山崎孝成・小俣新重郎
    7. 日本情報地質学会:井上誠、坂本正徳

  1. 議題

  1. ジオ・スクーリングネットシステムの利用状況と普及促進、一部改良
  2. PDE協議会
  3. その他

  1. 資料
  2. 資料9−1:“ジオ・スクーリングネット”2002年度の対応状況

    (平成141115日現在 中間報告)

    資料9−2:土質・地質技術者生涯学習協議会銀行口座107日時点通帳コピー

    資料9−3:社会に貢献する地質調査業(全国地質調査業協会連合会パンフレット)

    資料9−4:G−CPDシステム暫定運用開始のお知らせ(地盤工学会継続教育実施委員会)

    資料9−5:地盤工学における継続教育(地盤工学会)

     

     

  3. 議事内容

中川会長を議長として以下の審議を行った。

    1. ジオ・スクーリングネットシステムの利用状況と普及促進、一部改良

藤城および池田両委員が資料9−1を用いて運用開始から1年を経過した「ジオ・スクーリングネットシステムの利用状況等」について説明を行った。説明の主なポイントと申し合わせ事項は以下のとおりであった。

<利用状況と普及促進>

  1. 1113日時点の会員は901名である。会員とはGSネット登録者数という意味である。ちなみに5月には569名であったので332名増えた。
  2. 現状ではGSネットを用いて申し込みをしている人は少ない。
  3. 「受け付けられたかどうか、不安である」という声を聞く。
  4. 申し込みはGSネットを用いることを必須にしてしまえば、普及する。
  5. 全国地質調査業協会連合会は1年間をかけて運動を展開し、FAXに夜申し込みをやめた。荒治療も必要である。
  6. メールは会員の95%をカバーしている。しかし、開封率は55%程度である。
  7. メールアドレスは頻繁に変わるので、メンテナンスは大変である。
  8. 1つのアドレスを複数の人が利用していることも問題である。
  9. 移行期間を設けるなどして、各学協会で独自に受け付けることをしてはどうか。
  10. 各学協会の行事開催案内には「GSネットから申し込むように」記載して欲しい。
  11. 各学協会のホームページにも「GSネット」へのリンクを付けていただきたい。
  12. 各学協会でも温度差があり、すぐには難しいが、期限を決めて「GSネットによる申し込みに1本化する」方向としたい。これに関し、各学協会は持ち帰って検討する。意見はメーリングリストで集約する。
  13. GSネットで申し込むと割引がある、CPD単位の集計出力が技術士やAPECエンジニアの更新などに必要なフォームで出力されるなど、目に見えるメリットがあると普及するのではないか。
  14. 支部開催の研修会など学協会内の情報がGSネットに一元化されていないのが問題である。個々の行事を学会本部が把握できていない。
  15. 土質系コンテンツが弱い。地盤工学会はクローズドシステムになっている。リンクはできる。土木学会のシステムにもリンクできる。これらはいずれオープンになるだろう。
  16. PDE協議会が一元化を図るのではないのか。
  17. 産業総合研究所をメンバーに入れる考えもあるが、窓口機能をするところがない。
  18. 有益な講習会などを頻繁にやっているので魅力がある。情報交換を続ける。
  19. 企業が社員にGSネットシステムを使うことを義務付ければ普及は早い。しかし、企業向けにCPD情報を集約して提供する事にはプライバシーの保護など悩ましい問題がある。

<一部改良>

  1. 年度内に実現可能な改良項目は次の通りである。

  1. 入金管理についての検討は難航している。
  2. 「パスワードを各自が変更できるように」との要望は多いが、開発コストの問題もあり、検討中である。
  3. 掲示板はさほど経費をかけないでも実現できる。
  4. 現在はシステム管理者だけが掲示板への書き込をできるが、各学協会の管理者ができるようにしてはどうだろうか。
  5. 各学協会の案内は個別にあるので、掲示板の利用目的が判然としない。
  6. 講習会以外のことで強調したいことなど。ヒットの確率をあげることができるかもしれない。
  7. 改良要望事項は以下の通りである。

  1. カード統一などによって、各学協会で事務省力化を図ることを考えてはどうか。
  2. 参加証明書はバックデータとして一覧表とともに保管しておきたいというニーズがある。
  3. 参加証明書のテンプレートを作る。打ち出して持参して判子をもらう方式とする。
  4. 当面は登録者数の増加を図る必要がある。
    1. PDE協議会

柳田委員が「PDE協議会」について説明を行った。主なポイントは以下のとおりであった。

  1. 先月第1回会議があった。資料はすでに別途メンバーに配布してある。
  2. 発足の経緯説明が中心であった。
  3. システム検討、システム運用などの分科会が設けられる方向にある。
  4. PDE協議会は独立法人へ移行するための収入源を確保しようとしている。
  5. 実務家を対象にしたCPD管理システムの構築を目指している。
  6. ここには資格取得・維持にかかわる巨大な市場がある。
  7. 経済産業省から相当額の予算を確保している。
  8. 地盤工学会や土木学会の先行しているシステムもある。
  9. PDE協議会の目指している方向はGSネットの方向と重なり合う部分がある。2から3年後にはバッティングするであろう。調整が必要になるだろう。
  10. PDE協議会は現状と問題点に関し、アンケートをとった。当協議会はGSネットを紹介した。地下水学会は単独で加盟しているが、やはりGSネットを紹介した。
  11. CPDの評価基準、認定基準を作るようである。
  12. 外部評価を取り入れるニーズはある。その意味では専門領域にも立ち入ることになる。
  13. 認定に関しては反発もあるが、協調も必要である。
  14. 専門分野は専門学協会に任せてもらいたいが、倫理、経済学などの共通課題は担当してもらっても良い。
  15. JABEEは大学教育に限定しており、卒業後に関しては感知しない。
  16. JABEEはアメリカのシステムと整合させるなど、洗練されてきている。
  17. 次回は年内に開催される。
    1. その他

その他の合意事項は以下の通りである。

  1. PDE協議会参加費用のうち応用地質学会立替分を当協議会銀行口座から応用地質学会に振り込む。
  2. 今後ジオ・スクーリングネットの略称として「GSネット」を用いてよい事とする。
  3. この協議会の一連の議事録はメンバーの承認を得てホームページに公開する。
  4. 各学協会で抱える事務省力化の必要性などの問題に関し協議するために事務局会議を設けることを検討する。各学協会は持ち帰って検討する。

以上